さようなら紀子叔母さん


叔母さんのお葬式に出席してきました。

母には、荼毘に付した後の告別式だけでもいいと言われたのですが、
叔母さんにはほんとうに可愛がってもらったので、朝から出たいと言って
出ることにしました。
献花をするとき、初めて叔母さんの死に顔をみました。
眠っているようでした。
心のなかで「のん子おばちゃん、ありがとう、さようなら」と声をかけたら
涙がでました。
年若い従妹も泣いていました。かわいそうでした。
斎場に運んで荼毘に付します。
焼けるのを待っている間、こどもの頃遊んであげた従妹の慶子ちゃんに
「何をしてあげられるかわからないけど、もしも困ったことがあったら
遠慮なく相談してね」とメールアドレスの入った名刺を渡しました。
時間がきました。
みんなで骨を拾い、骨壷に収めました。
いつも思うのですが、火葬というのは、気持ちの整理をつけるにはいい
システムだと思います。
母方の祖母が亡くなったとき、紀子叔母さんは「焼いちゃうのは一巻の
終わりだね」と言っていたのを思い出しました。
紀子おばさんは、幼かった長女を病気で亡くしています。
そのとき火葬にしないで土葬にしたそうです。だからなかなか思いを
断ち切れなかったと、祖母を火葬にしたときに言っていました。
斎場を後にし、告別式を行うホールに戻りました。
告別式は真言宗のお坊さんがお経をあげました。
お経を聞きながら飾られた叔母さんの写真を見ると、今にも「まりちゃん」と
やさしく呼びかけてくれた声が聞こえてくるようでした。
さようなら、のん子おばちゃん、今まで本当にありがとう。
天国でやすらかに眠ってください。

Posted: 日 - 7月 10, 2005 at 09:52 午後              

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