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THE MARICO OF MARIKO
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Total entries in this category: Published On: 3 03, 2007 07:28 午前
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アドルフの画集アドルフの画集
をみました
本文には結末まで書いています。 ジョン・キューザック主演なのでレンタルしました。
何の予備知識もないまま、見始めました。 廃工場か倉庫のような大きなさびれた建物の中に、大きな絵が何枚も飾られています。 ジョン・キューザック演じるマックスが絵を見上げ、厳しい顔でたばこを吸っています。 事務員のような女性が現れて、マックスに上着を羽織らせます。 ここで、マックスの右腕がないのに気づく。 次は、華やかな個展のシーン。会場はさきほどの倉庫ですが、着飾った人々であふれ、シャンパンが用意されています。そこは倉庫画廊と呼ばれ、マックス・ロスマンはやり手の画商なのでした。 マックスの父親が現れ、にこやかにシャンパンの追加を持ってきたといいます。 最後の一箱を取りに、マックスは倉庫の外に出ます。 左腕しかないのにどうやって? そこには、スケッチブックを抱えた貧しそうな青年が立っていました。 青年はシャンパンを運び入れるのを手伝います。 マックスと青年が会話を始めます。絵を描いているのかとか、画廊に持って来たら見ようとか。 マックスが青年に名前を尋ねます。青年は答えます。 「アドルフ・ヒトラー」 がーん。 私は思わず一緒に観ていた夫に「あのヒトラーなの?」と尋ねてしまいました。 そうです、これは、画家志望だったアドルフ・ヒトラーを描いた映画だったのです。 マックスは、復員した裕福なユダヤ人。 ヒトラーは、復員した貧しいドイツ人。 映画は、しっとりと優雅でかつせつないタッチで進んでゆきます。 マックスは、なんとかヒトラーを画家として売り出すために力になろうとします。 ヒトラーも芸術への情熱を持ちつつ、マックスの期待に応えようとします。 ところが、軍の上層部がヒトラーに「演説をしないか」と話を持ちかけます。 気乗りはしなかったヒトラーですが、「生活を保障する」という条件に惹かれて引き受けてしまいます。 ユダヤ人を糾弾する演説をこなしながら、家に帰ればマックスのために絵筆を握るヒトラー。 ある日、ヒトラーの家を訪ねたマックスは、ヒトラーが描いたスケッチをみて「これだ!」と叫びます。それは、未来都市や大きな道路、軍隊の制服などを描いたものでした。大きな道路はアウトバーンの原型でしょうか?軍隊の制服はもちろんのちのナチス軍のものです。皮肉なことにマックスは「これこそ未来を描いたものだ」と感動するのです。 「今夜9時半にメトロポールで逢おう!」マックスは期待に満ちた表情でヒトラーに語りかけます。 ヒトラーも、ようやく絵が認めてもらえて夜の約束を楽しみにするのでした。 その後軍の上層部の人がやってきて、またヒトラーに演説をするように言います。 ヒトラーは言います。「これが最後だ」 ところが、演説は大成功し、ユダヤ人を糾弾するシュプレヒコールが聴衆から起こります。 その足で、スケッチブックを抱えメトロポールに向かうヒトラー。 一方マックスはユダヤ教会で礼拝に出ていました。 礼拝が終わり、メトロポールに向かうマックス。小さなキッパをポケットにしまったところ、右翼のドイツ人たちに襲われます。殴られ、蹴られ、倒れるマックス。 一方ヒトラーは、期待に胸をふくらませ、そわそわとマックスを待ち続けます。 とうとうメトロポールの閉店の時間になりました。マックスは現れませんでした。 落胆と怒りをこめた表情でメトロポールを後にするヒトラー。 繁華街をずんずんと歩いて帰路につきます。 マックスは、血を流して雪道に倒れています。 ここでカメラがどんどん上に上がってゆきます。 ヒトラーが速足で歩く通りと、マックスが倒れている通りは隣り合わせでした。 おもしろかったです。 片腕はないものの、良い身なりをして性格も明るく人気者のマックスと、貧しく暗い性格のヒトラーがとても対照的でした。まあ、それを描きたかったのでしょうが。 キューザック、素敵。 ヒトラー役のノア・テイラーが、トゥーム・レイダーの機械オタクのブライスだとは気づきませんでした。あのひょうきんものが、こんなに変わるなんて、俳優さんってすごいな。 Posted: 水 - 12月 22, 2004 at 09:13 午前 ☆1年前はこんなこと書いてました☆ ☆2年前はこんなこと書いてました☆ ☆3年前はこんなこと書いてました☆
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