弘海 息子が海に還る朝



■市川拓司

■朝日新聞社
■2005年2月発行
■1300円+税


大好きな市川拓司さんの本なのに、ほんとなら手に入れたらすぐに読み始める
ところなのに、読むのがこんなに遅れてしまった。

今までに4冊の著作があるが、どの本にもどこかしら登場人物に「不思議」
あるいは「特異」な性質がある。
それが格別に際立つことなく、ストーリーに自然にはまっている。
まるでパズルの1ピースのように。

この本は他の本よりもちょっと「不思議」が目立っていた。
というよりも、その「不思議」がストーリーのテーマだった。
扱いようによってはSFになりそうな内容だが、独特の市川ワールドで
せつないおとぎ話にまとめられている。

前半の思わせぶりな語り口と結末がちょっと強引に結びついているような
気がしたが、いいお話だったと思う。

Posted: 土 - 6月 11, 2005 at 11:01 午後              

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