川のむこう つれづれノート14



■銀色夏生

■角川文庫
■2005年6月発行
■580円(税込)


毎年この時期に出版される風物詩。
創作物からは想像できない、銀色さんの生活感あふれる日記。
げらげら笑いながら読んでると、急に哲学的なことが書いてあって「お!」と思う。
平成15年出版の「引っ越しと、いぬ 」では、電撃的に東京を引き払って宮崎に引っ越す
話が書いてあるが、それ以降、日記の内容も変わったと思う。
それも理由のひとつだと思うが、つれづれノートはこの「川のむこう」が最後だそうだ。
残念だ。
私が好きなエピソードのひとつにこんなのがある。
1度目の結婚で、家を建てた。
離婚して家を売り、彼女の手元には2千万円の小切手が残った。
その小切手で、金の延べ棒を買えるだけ買ったというのだ。すごい、すごすぎる。
1本1キロの延べ棒が13本買えたそうです。
こんな豪快なお話ももう読めないのか。
残念だ。



Posted: 日 - 7月 17, 2005 at 07:03 午前              

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