英の若者「チャブ」現象


英国の04年の流行語に耳慣れない若者集団の呼び名が選ばれた。「CHAV(チャブ)」

派手な装飾品を身に付けた外見から、「悪趣味」とからかう人も多い。繁華街を中心に増えている。盗みや麻薬に手を染めることもあり、こうした若者への警戒も目立つ。
昨年10月、オックスフォード辞典の編集者が、過去100年の流行語をまとめた新著にチャブを盛り込んだ。この本には時代を映す「ヒッピー」(53年)や「パンク」(74年)などの言葉が並ぶ。チャブ現象が認知され、04年を代表する言葉として市民権を得た格好だ。
チャブは02年ごろからロンドン郊外や地方都市で散見されるようになったという。BBC放送が間の抜けたチャブの少女役が登場する娯楽番組を放映し、知名度が一気に高まった。新聞も読者が「チャブ度」を診断できる特集を掲載するなど、メディアも注目した。
チャブを「乱れた若者」の代表格として煙たがる人も多い。政府は若者の飲酒や薬物依存などによる迷惑行為の抑制に本腰を入れている。警察が商店やパブに対し、防犯カメラ泣かせの野球帽をかぶった客の出入りを制限するよう求めた都市もある。こうした若者を象徴するチャブを「犯罪予備軍」とみなす動きとして注目された。
ブレア政権は「実力社会」を呼びかけ、経済格差は拡大。英国社会に根強い階級意識も強まったとの見方もある。チャブが身を置くのは労働者階級。階級・差別意識の表れがチャブ批判につながっている側面もある。
インディペンデント紙のコラムニストのヨハン・ハリーさんは、チャブを批判する風潮に対し、「労働者階級が雇用や教育の面で不利益を受けやすい社会の仕組みこそが問題だ」と主張している。
(2005年1月14日朝日新聞より・ロンドン=稲田信司)

チャブ
呼び名の由来は、ロマ民族(英語ではジプシーとも呼ばれる)の言葉で、子どもを意味する「CHAVI(チャビ)」とされる。一般的には経済的に貧しい家庭に育った白人の10〜20代。大学などで高等教育を受けていない。特徴はファッションと言葉遣い。格子じまのデザインで有名な英国の高級ブランドを好む。野球帽にジャージーという運動着姿が定番。大きな金の輪の耳飾りをする女性が目立つ。仲間うちだけで通ずる隠語を多用し、好みの映画俳優や歌手の名前を「チャブ風」と称し、自分の子どもに命名することもある。

日本でいえば、ヤンキーみたいな感じかな?
格子じまのデザインで有名な英国の高級ブランドって、バーバリーだよね。
へ〜。イギリスにもいるんだ、ヤンキー。じゃなくて、チャブね。

Posted: 金 - 1月 14, 2005 at 10:01 午後              

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