涙のBirthday 1998.6.10
ロングバケーションという一世を風靡したドラマがあった。
最初の回は、主演の山口智子演ずる「浅倉南」の誕生日だった。
南の誕生日はツイてないことばかりで、同居人の瀬名(きむたく)ともケンカしてアパートを飛び出してしまう。
南が飛び出した直後に瀬名は、今日が南の誕生日だということを知り、アパートを後にして歩く南に向けてハッピーバースデイをピアノで弾く。そして、名曲「セナのピアノ」を弾くのである。
このシーンを初めて見たとき、私はぽろぽろと泣いた。
南の落ち込んだキモチにシンクロし、瀬名の、その「ピアノを弾いてなぐさめる」
という行為は、私の琴線をびりびりと震わせたのである。
今日は私の誕生日。
昨晩、日付が変わった頃、この「ハッピーバースデイ〜セナのピアノ」をMDで聴いていた。
ドラマのシーンを思い出して、泣いた。
いろいろな思いを馳せながら。