ベルリン発プラハ夢日記

11月18日

 集合時間は、成田空港に朝の9時だ。早。
 6時42分土浦発の常磐線に乗り、我孫子で成田線に乗り換え。京成成田では連絡が2分だったので走って間に合った。
 こう淡々と書いているが、私はほうほうの体だった。
 一昨日、シジミの醤油漬けを食べて当たったのだ。
 病院に行って点滴を打ってもらいながら、私は言った。
 「センセイ。私、あさってから海外旅行に行くんですけど」
 「エッ!そ、それは・・・。」と言葉につまったお医者様であった。 
 旅行の前日、寝たり起きたりしながら、スーツケースに荷物を詰め、私は溜め息をついた。なんで、大事な旅行の前にあんなもの食べちゃったんだろう。
 それでも旅行の当日、朝5時に明け方の空を眺めたら、しし座流星群の流れ星を3つほど見ることができ、少し元気が出た。
 空港について4階に上がると、前を長身の金髪の人が歩いていた。一瞬「おっ、来日したロックミュージシャンかな?」と思ったら、なんとドリアンさんだった。
 日本旅行団体受付カウンターに行き、荷物を預け、日本旅行の方にパスポートをチェックしてもらって待合室へ。
 パスポートは、今回の旅行のために更新した。
 期限は残っていたのだが、6ヶ月に満たなかったのだ。
 チェコに行くには、有効期限まで6ヶ月以上なければならない。それで仕方なく更新したのだが、私はこの夏、プールの監視員のアルバイトをしていて、チョコレート色に日灼けしていた。その真っ黒い顔で10年有効のパスポートを作った・・・。
 待合室で、航空券や参加者名簿をもらう。
 出入国カードを記入。
 出国審査を受けて搭乗。ブリティッシュ・エアラインだ。
 この頃には、食あたりはかなりよくなっていた。機内食が待ち遠しかったくらいである。
 食前の飲み物はアイスウーロン茶にしておいたが、次に、小さいボトルをぎっしり積んだカートがやってきて「ワインはどうなさいますか?」と、フライトアテンダントににこやかに聞かれた。がまんできなくなって「白ワインを」と頼んでしまった。大丈夫、と自分に言い聞かせたが、赤ワインの方がまだ悪酔いしないかもと思い直し、取り換えてもらう。
 機内食は、サーモンを揚げたのを頼んだ。とてもおいしく食べられた。こんな普通に食べたのは一昨日の夜以来。胃が小さくなっているかもしれないので、パンは残した。
 日本時間の夜8時頃、猛烈にお腹が空く。軽食をじりじりと待つ。隣の席のぜんちゃんは、早々にカップ麺とビールをもらってきた。私はがまんした。自分で作らない、用意しない、ただ待つだけの食事がこんなに空腹を刺激するものだと初めて知った。猫たちの気持ちがわかるような気がする。
 そのうちコンタクトはずれてどっか行っちゃうし、不満が爆発。
 日本時間9時10分、ようやく飲みものが配られ始めた。
 ここで時計を12:10に直した。
 15:00、ロンドン着。
 トランジットの時間を利用して、ロンドン市内を観光。
 空港でフィッシュ&チップスを食べた。
 8時頃また飛行機に乗り、今度はベルリンを目指す。
 深夜のベルリンは雪だった。
 疲れた。眠い。
 ホテルに着いて、ぜんちゃんと交代でシャワーを使い、早々に寝た。