15分の停車時間に70個以上のスーツケースを積まなければならないので、日本旅行の佐藤さんはとても緊張していた。
ここで私は、なんと人さらいに遭ったのだ。
着物を着ていたせいかもしれないが、トイレを探していたら、強引に案内され、手を取られさすられてしまった。
なんとか逃げ切って列車に乗ったが、危なかった。
源造くんと一緒に写真を撮ってもらったら、私の名前を知っていたので驚いた。コンサートのときに差し入れをしたり、着物を着て行ったりしていたので覚えてくれたらしい。差し入れもちゃんと食べてくれたとのこと。感激!
列車に揺られていると、ドリアンさんとHirokiくんがギターを抱え「汽車」を歌いにきてくれた。どうやら、順番にコンパートメントを回っているらしい。サービス精神が旺盛だ。
プラハについてバスに乗ったら、白浜さん(サポートメンバー。元ARBギタリスト)が熱心に「しおり」を読んでいた。「白浜さんもソレ持ってるんですか?」と話しかけたら彼は地球の歩き方まで持っていた。今回は、奥様と息子さんと参加。息子さんと一緒にいる白浜さんは「親戚のお兄さんと子供」にしか見えない。奥様は「彼の方が年上なのに、私が年上に見られちゃうんですよ」とぷんぷん怒っていた(笑)
ホテルは、ホリデー・インだった。
夜は、源造くんに案内してもらってビヤホールに行った。
雪がちらついていたが、絹は保温にすぐれているのか寒くない。
ビヤホールでも着物は大受けだった。
ビールがすごくおいしい。
適当につまみを頼んだが、ひとくち大の団子に「この味には覚えがある」とみんなで首をひねる。私はひらめいた!
「蕎麦だよ!」
東欧の人は蕎麦好きなのだ。
女性10人近くを連れた源造くんは「君、もてるじゃないか」みたいなことをお客さんに言われるし、ひとつひとつのささいなことにみんなで笑い転げた。
最高に楽しい夜だった。