1999.2月

2月28日(日)

 体の具合は、ずいぶん良くなった。
 お腹は、咳き込むと相変わらず瞠目するほど痛いのだが、多分筋肉痛だろう。
 スキーに行ったり寝込んだりしている間、ビデオに録っておいたテレビ番組を見た。今、一番楽しみなのが「お水の花道」。財前直見がアップになって目に花や星が光っているのがとてもいい。
 今度、自分の顔でフォトショップでやってみたい。(やれるもんならね)

2月27日(土)

 午前中、また病院に行く。
 咳をするとお腹が痛むのだが、その痛みが尋常ではないような気がしてもう一度診てもらったのである。
 結果。
 便秘だった。
 「どうもお騒がせしました」と先生におわびする。
 やっと熱が下がり、起きていられるようになった。
 久しぶりにキッチンに立つ。ゴハンを炊き、麻婆豆腐とピーマンの胡麻和えを作る。お味噌汁も久しぶりだ。
 深夜、
臨時家族のけんたろうくんが来る。
 こないだエキスポに連れて行けなかったお詫びと言って、ビールを1ケースも買ってきてくれた。
 アントラーズ戦を代々木まで見にいったそうで、サポーターのいでたち。
 CSで放送された何かの音楽番組の録画を夫が頼んだらしく、ビデオを持ってきてくれたのだった。最初は3人でくだらない話をして笑っていたのだが、そのうち夫とふたりで音楽の話になってしまい、私はついていけなくなった。
 で、これを書きはじめました。
 今もギターの話を後ろでしています。どうぞごゆっくり。

2月26日(金)

 今日も仕事に行けない〜、と思いつつ先生のご自宅に電話をしたら、奥様に「今日は出張なんですよ」と言われた。またか。私は、ときどきこういう大事なスケジュールを知らせてもらえないことがある。ま、どっちにしろ、今日は大学へは行けなかったからいいか。
 午前中、病院に行った。すごく混んでいるので、順番待ちの紙に名前を書き、「ちょっと出てきます」と、銀行めぐりに出かけた。
 診察を終え薬をもらい、帰ってきておかゆを作って食べる。
 夕方、妹と話したかったので電話をする。
 私の妹は、私が言うのもナンだが、私に似てなくて美人で、スタイルが良くって、働き者で、センスもよく、いつも気持ち良くきちんとしている。
 というわけで、私は妹をとても尊敬している。
 私のいちばんの親友は、妹である。
 一方、その妹は「お姉さんの行動力は一種の才能だと思う」と、褒めてくれる。「私の人生とお姉さんの人生を比べたら、お姉さんの人生の方が楽しそう」ですと。
 たしかに私の今までの人生ははちゃめちゃですけれども(この先も多分そう)、褒められるものではないと思うんですよね、呆れられることはあっても。

2月25日(木)

 仕事を休む。
 一日寝ていた。
 熱が下がらない。
 食べられないし、何もできない。
 夫が「作り方を教えてくれたら、おかゆを作ってあげよう」と言ってくれる。
 できたのを食べてみると、かたい。水気が多く炊き上がったゴハン程度。元気だったらなんてことはないけど、どうにもだめだった。弱っているんだと実感する。
 大変申し訳ないんだけれども、と謝って、もう一度お水を足して煮てもらった。
 今度は上出来。おいしかった。
 やっぱり食べると何かが違う。

2月24日(水)

 今日は仕事。
 だが、ちょっとかぜっぽい。
 実は、月曜日からあやしかったのだ。スキーは絶対絶対絶対はずせなかったしなあ。昨日の夜は、睡眠不足で疲れてるだけって感じだったんだけど。
 でも、思ったより悪化はしていないようだ。
 ところが、夕方近くなって咳がひどくなってしまった。先生が「今日はもう帰っていいですよ」と、4時過ぎにおっしゃってくださったので、お言葉に甘えて帰らせていただいた。
 帰ってすぐベッドに入る。
 夜、熱を計ったら37.6度あった。私は平熱が35度ちょっとしかないので、それぐらいでも「ひ〜」なのである。
 夫には別室で寝てもらった。

2月23日(火)

 うれしくて一睡もできなかった状態で、スキーに出かけた。
 行き先は、福島県の裏磐梯猫魔スキー場。
 同行者が10歳も年下なので、体力的についていけるか足手まといになっちゃうかと内心はらはらする。
 私はもう20年以上もスキーをやっているが、23歳あたりで上達が止まってしまった。若かったころは、真剣に、切実に、「上手くなりたい!」と必死で練習したが、ちっとも変化がないので、「楽しければいいじゃん」と、路線を変更して今に至っている。
 だから、急斜面でうまい人がびゅんびゅん滑っている中、板の方向を向いて滑っていても恥ずかしいと思わないし、リフトに乗っている人に注目されても平気である。
 でも、向上心もあり、もともと運動神経のいいMくんはそうではないらしい。
 平日のスキー場は気持ち良く空いていて、私たち以外に滑っている人がいないゲレンデで私は言った。
 「ねえ、見て見て。貸し切り」
 「みんな見ててすっごくイヤなんだけど」
 そうかなあ。貸し切りの方が楽しいけどなあ。
 リフト待ちは一秒もないし、午後は雲が晴れてすばらしい景観を見ることができ、最高の一日だった。
 「足手まとい?ぜんぜんなってないですよ」そして「さくさく滑れて楽しかったです」と言ってもらえた。転ぶ度に(そんなに頻繁じゃないけど)、ウェアについた雪を落としてもらったりして、世話が焼けると思われてるんじゃないかと思っていたので、ほっとした。
 あー、それにしても楽しかった。この幸福な思い出を胸に、明日死んじゃっても悔いはないよ、と言ったら「それは喜びすぎ」と笑われた。
 帰り道、「あのふたつの星、すっげー気になるんですけど」と言われ、見てみると不思議なほど輝く星がふたつ、妙に接近して光っていた。
 「星じゃないんじゃないの?」
 「星じゃないのかなあ。さっきからずっとついてくる」
 後でわかったことだが、それらの星は「木星」と「金星」であり、日に日に接近していた、ということだった。そして、この日が、その近づいたふたつの星を日本で見られる最後の日だったそうだ。しかも、日没後2時間しか見られなかったらしい。
 そんな貴重な星を見られて感激した。
 

2月22日(月)

 いやー、今日はよく働いた!
 朝起きて、腹筋とスクワットをして、犬の散歩に行き、ラジオ英会話を聴きながら夫のお弁当をつくり、ついでに自分のお弁当もつくり、朝ご飯、布団を干して、お掃除、お風呂洗い、買い物。
 帰ってきてスキーのチューンナップをする。2年もほったらかしにしてしまったからなあ、どうなってるだろ。あー、やっぱりテールのあたり、エッジが錆びてる。ま、この場所ならいっか。とりあえず、シャープナーでエッジを研ぐ。クリーナーでふき、ワックスを塗り、スクレイパーでけずってできあがり。
 クルマを洗って、オイル交換と6ヶ月法定点検を受けに行く。ドライブシャフトがおかしくなっていて、大きく回るとからからからと異音がするので修理の予約をする。とりあえずスキーには行けそうだ。
 帰宅して、スキーの準備。
 ひととおり着てみて、ブーツも履いてみて、板もはいてみて、よしおっけ。
 明日は、2時半起きだー。

2月21日(日)

 火曜日にスキーに行く予定なので、クルマのタイヤをスタッドレスに替える。
 キコキコとジャッキを上げていると、「ああ、スキーに行くんだなあ」としみじみ思う。
 ひとつパンクしていたので、トランクに積んでガソリンスタンドに持っていき、修理してもらった。

2月20日(土)

 今日もMAC WORLD Expo TOKYOへ。
 今日の予定は臨時家族のけんたろうくんとふたりで行き、その後私はマックビギナーズMLのメンバーでオフ会。
 時間はちゃんと言ってあったのに、けんたろうくんが来ない。
 「ふあーい・・・おしおしぃ?」
 「起きろー!」
 「ああ・・あーーっ!さっきまで9時だったのに!」
 「そりゃ時間がたてば11時になるよ!」
 夫が「早めに電話したほうがいい。絶対寝てるぜ」と言ったのは本当だった。
 結局電車で行った。
 MLのメンバー、こさとくん、N井くん、チヴァくん、I塚さんと落ち合う。みんなもうあらかた見てしまたし、めちゃくちゃ混んでいるからもういいと言っている。唯一こさとくんが、見たいブースがあるというので一緒についていく。
 さっすが土曜日、昨日とは熱気が違う。
 「あっちのユーザグループにね、けんぼうがいるんだよ」と案内してくれる。
 で、ホームページバトルというゲームに参加する。
 「ウェブのURLを指定して、あとオフェンスキーワードとディフェンスキーワードね」言われるままに記入したものを、スタッフの方が画面に入力してくれた。
 スタート!
 びゅ〜〜 ばし!ばし!ばし! しーん。
 「うわ!すごい!マイナスポイントがゼロだよ!」
 なんと、この日記のページが109人中(たしか)、3位だったのである。
 信じられない。
 上位5人に「クイックイントラネット」という限定パック(定価\66,000)がプレゼントされるという。まじかよ。
 こうして、ファイルメーカーPro4.1とホームページPro3.0とイントラネットキットがセットになった限定パックをもらってしまった。
 みんなのところに戻って戦利品を見せたところ、N井くんが言ってはならないことを口にしたのである。
 「使いもしないくせに」
 ああーっ、気にしてることを!たしかに、豚に真珠ってなもんですけどね。
 こさとくんが「来年はハードしかないっすね」と言った。責任重大(?)である。
 その後は、神田に移動して飲み会。
 4人合流して総勢9人で、楽しく盛り上がりました。
 私は、N井くんがU-Gにあげた「カトちゃんスクラッチ」というおもちゃをねだりにねだり、とうとうN井くんにこう言わせてしまいました。
 「U-G、それまりこさんにあげて。かわりにデジカメの三脚あげるから」
 U-G、N井くん、ありがとう。ふたりともいい男になるよ。あ、もうなってるか。

2月19日(金)

 MAC WORLD Expo TOKYOで、幕張メッセへ。
 今日は、私も夫も仕事を休みにして、空いているであろう金曜日に繰り出すことにしたのだ。
 うー、それなのに夕べは一睡もできなかった。
 なぜだ?なぜ眠れない!?
 それに!
 「眠れない夜は 僕を起こしてほしい」
 とやさしく言ってくれる人が、なぜいないのだあ!
 といきどおってもしかたがないので、ぼーっとしながら会場に入る。
 MAC WORLD Expo TOKYOは、一昨年から行っていて、毎年楽しみにしている。
 パソコンマニアという訳ではない。(マックは大好きだけどね)
 会場で配っているデモ版CD-ROMや、ボールペンをもらうのが楽しいのだ。
 一昨年は、がらがら福引きでコードレスマウスを当てた。
 去年は、MLの人たちと一緒に回り、オープンブックのジャンケンゲームでRealPCをゲットし、同行者を驚かせた。
 さて今年は!?
 不況のためか、デモ版CD-ROMを配っているところなんて全然ない。
 正直に言いましょう。つまらない。
 単独開催は去年で最後か?とか噂されて、iMacの大ヒットで一発逆転、盛大に開催されたMAC WORLD Expo TOKYOなんだから、もっとどんちゃんさわぎしてほしい。
 あの、シャレ心いっぱいでかっこよかったオープンブックのブースは、iMacinfishを売ってるだけではないか!あのノリノリの司会者は?クールなタワーのデモ映像は?ちょっとだけそれらしかったのは、アロワナのハリボテを頭にかぶった人が立ってることぐらい。さみしくiMacinfishのボンダイブルーを買う。
 うろうろしていると、Newerテクノロジーのブースに有名な外国人記者が来ているのに遭遇。夫がジャンケン大会で、その記者ジェイソン・オグレディ氏のサイン入りTシャツをゲット。私は残念ながら敗退。入れ墨シールまで貼ったのに。
 この日入手したものは、MacFanのくじで当たった「アニマルショートストーリー」という子供向けのCD-ROM、夫が「PowerBookArmy」のTシャツ、沖データでボールペンを3セット、という結果に終わった。
 モノをもらうのが目的ではないが、早く不況よ去ってくれ、という心境。

2月18日(木)

 ウチの先生が来月北京に出張するので、ビザの申請書をJTBに持って行った。
 待っている間、店内を眺めていたら「タヒチ」のパンフレットが目に入った。9年前にボラボラ島に行ったことを思い出し、行くあてもないのについ持ってきてしまった。
 当時最高級だった「モアナビーチ・パークロイヤル」は、現在も最高級のようだ。今では考えられないことだが、そこに私は5泊もしたのだ。うーん、信じられない。

2月17日(水)

 体中の細胞がふるえているみたいだ。

2月16日(火)

 月の満ち欠けの影響か、夕べから「憂鬱」の見本のようになっている。
 眠れないほど、苦しかった。
 SMAPの新曲の♪眠れない夜は 僕を起こしてほしい ひとりきりの真夜中って とても寂しいでしょ♪というフレーズはすごい。
 そう言われたい、と思わないオンナはこの世にいないんじゃないだろうか。

2月15日(月)

 実家に行った。
 父が、母と海外旅行に行くつもりだ、と言ってクレジットカードのことを聞いてきた。
 以前、セゾンカードを作ってあげたのでそれを探してあげた。すると、母が自分のセゾンカードを眺めながらこうたずねた。
 「これは、外国でも使えるの?」
 「使えるよ!」
 「え。じゃ、京成デパートでも?」
 「使えるに決まってるじゃん!」
 母は、西部百貨店の「お客様優待セール」の入場証としてしか使っていなかったらしい。
 父へのバレンタインのプレゼントは、ボルサリーノの帽子だった。
 本来、父は、ネクタイが死ぬほど!好きなのだが、今年の3月ですっかりサラリーマンから足を洗うので、今回は帽子にしたのだ。(どれぐらい好きかというと、職場に行商にきたおばちゃんから1本千円なんていうのまで買ってしまうくらい好き。ちゃんとサンローランとかピエール・カルダンとかを持っていても)
 とても気に入ってくれた。「日本橋まで買いに行ったんだよ」というと、母が「そうだよね。ここらへんじゃ、そんなの売ってないもの」と言った。そうなのだ。つくばにも、水戸にも、すてきな帽子は売ってない。
 これがイナカというものなのか。

2月14日(日)

 バレンタイン・デー。
 夕飯は「鴨のロースト」と思っていたが、薄切り肉しか売っていなかったので、鶏に変更。こぶりの鶏を一羽買い、冷蔵庫で解凍しておいた。
 詰め物は、MARICOオリジナル。オーブンに放り込んで、焼ける間に付け合わせの温野菜を作る。
 プレゼントもチョコレートもシャンパンも、夫にはヒミツにしておいた。
 「ひそかに用意してるね!」と喜んでくれた。
 チキンローストは、すごくおいしかった。一緒に焼いたじゃがいもも最高。なんてラクなんだ、オーブン料理は。
 食後にチョコレートをわけてもらう。
 やっぱりおいしいなあ、トイスチャーのシャンパントリュフは。
 
今日のメニューをご覧になりたい方は、「Heaven's Kitchen」までどうぞ。
 

2月13日(土)

 フラッグフットボールの練習試合があった。
 自主トレなどしていないので、約1ヶ月ぶりである。相変わらず私は戦力にならないが、とても楽しい。
 Never new a man like you who could make me feel so good.
それに近いものがあるかもしれない。

2月12日(金)

 ずっと、仕事のことで悩んでいた。
 私は、Emailのシグネチャに「夢見る無限ループ」と入れているが、まさに、不毛のロールプレイングの無限ループにはまっていたかもしれない。
 もうこれは逃げる(辞める)しか道はないのか?とここ数日考えていて、一昨日、ゼミマスターに相談した。そしたら、他に3人の人が一緒に話を聞いて考えてくれた。
 「青山さんがいなくなったらいろいろ大変だ、ということよりも、青山さんが苦しんでることを考えてあげる方が大切なことだよ」とTさんが言ってくれた。
 私は、「いないと不便だなあ」と思われるだけでも十分だと思っていたのに、そんな、情のあることを言われて、うつむいてしまうくらいせつなかった。
 そして今日、話をすべき人に、なんとか伝えるべきことを伝えることができ、勇気をだして良かったと思った。悪夢の無限ループも、かなり私が悲しい誤解をしていたこともわかった。
 「絶対」という概念は、数学と哲学の上においてしか存在しない、ということを、あらためて知ったような気がする。私は、言われたことを「絶対的なもの」として受け止めてしまい、どんどん追いつめられていったのである。
 ひとが言ったことだもの、完全ではない。
 シャレで人生やってるようなちゃらんぽらんな私は、自分で思っている以上に「律義」なのかもしれない。
 それにしても、すっきりした。
 院生研究室に持っていったチョコレートブラウニーは、とりあえず好評だったらしいので、ほっとした。
 

2月11日(木)

 「雪が降る」と聞いていたけれど、暖かかったせいか、みぞれまじりの雨で終わってしまった。
 明日、大学に持っていこうと、
チョコレートブラウニーを焼いた。
 ところが、めずらしく失敗してしまった。意外だろうが、私は、めったに料理を失敗しないのである。まあ、今回の失敗は、ちょっともろく焼き上がっただけで、味は全く問題なかった。
 失敗作は、自宅用にして、再チャレンジ。
 パーフェクト!(だと思う)
 みんな、喜んでくれるといいな。

2月10日(水)

 手渡しできない人たちに、バレンタインのチョコレートを郵送した。
 A木くん、O木くん、N井くん、M村さん、そのうち届きます、待っててね。
 今日は、まるで春のような一日だったなあ。

2月9日(火)

 うちの夫は「ごはん、なに食べたい?」ときくと、「おいしいもの」などと子供みたいなことを言う。主婦ならわかると思うが、「コレコレ」と言ってもらったほうが気分的にはラクなのである。
 こんなものを食べたいんじゃないかな?と、せっせと作るのが理想の主婦かもしれない。
 今度の日曜はバレンタインなので、「なにがいいのよう?」とひつこく聞いたら、「ローストチキンって作れる?」ときた。作ったことないけど、大丈夫だと思う。でもせっかくだから、「鴨」にしましょう、ということになった。
 食材を探しにいかなくちゃ。

2月8日(月)

 バレンタインのプレゼントを買いに、日本橋まで行った。
 多分、夫はこの日記を読んでいないので書くが、驚かせるための隠密行動である。
 1階に特設売り場が設けられていた。出店は、ゴディバ、フォションなど。
 私のお気に入りは「トイスチャー」。なので、ゴディバを横目に、地下売り場へ。
うひゃー、地下もゴディバが席巻している。普通通りたたずんでいるトイスチャーで、シャンパントリュフを買う。お世話になっている人数人には、マキシムの棒チョコにした。
 乾杯用にヴーヴ・クリコを買って、紳士用品売り場へ。
 夫にネクタイ、父に帽子。
 帰りの電車で隣に座ったご夫人に「まあ、バレンタインね。たくさんで大変ね」と言われた。確かにすごい荷物だった。シャンパンと帽子は同時に買わないほうがいい。

2月7日(日)

 今日、夫の車で買い物に行ったら、走っている最中に車が止まってしまった。
 なんと、エンジンがかからない。
 幸いお店の駐車場内だったので、買い物に来ているお客さんにバッテリーを借してもらおうと声をかけた。
 そして、ボンネットをのぞいたその男性は、「バッテリーの寿命がきてるよ。買っておいでよ、取り換えてあげるから」と信じられないくらい親切なことを言ってくれたのである。そして、偶然にもそこは、ホームセンターの駐車場なのであった。
 型番をメモして店内に走ると、その男性が「違う、奥さん。こっちこっち」と、駆け足で追いかけてくるではありませんか。そして、車に戻り、ちゃっちゃと取り換えてくれたのである。お礼に鉢植えでも差し上げたいのですが、と申し出たら「いいのいいの、お互いさまだから。」と笑ってさわやかに去っていった。
 親切な人にめぐりあえて本当によかったね、と夫と話した。

2月6日(土)

 新しくマイクロコンポを買った。
 今使っているミニコンポのカセットデッキが壊れてしまったからだ。
 修理見積をしてもらったら、1万5千円ぐらいだという。
 折よくというか、折り悪くというか、私が家事をしながら音楽を聴くのに使っていたCDラジカセのCDプレイヤーも壊れた。
 それなら直さないで安いのを買おう、ということになった。
 ビクターの、ものすごく小さいのを買った。小さいがとても音がいい。
 ニッポン放送がよく入るのでおどろいた。

2月5日(金)

 心の中に究極の理想、願望を持つことは、よくあることだと思う。
 持つだけなら、なんの問題もないだろう。
 しかし、現実もそうあるべきだ、と頑なに思い込み、現実の姿が頭に入らなくなってしまうと、問題である。
 「あぶない人」に近いかもしれない。
 表現しなくてもわかってもらえて、受け入れてもらえて、完璧に実行してもらえるなんて、そんな非現実的なことが、ある訳ないだろ。
 そういう人と接してバーチャルな世界に押し込められそうになると、一瞬でも、「ホントは相手が正しいのか?」と思ってしまうことがある。かなりコワイ。

2月4日(木)

 今日は、ゼミのみんなとお昼を食べた。
 アメリカからL先生という方が集中講義にいらしていて、そろって出かけるところに居合わせて混ぜてもらったのだ。L先生はとても流ちょうな日本語を話す。
 なので、自己紹介もラクである。
 仕事が終わったあと、ダンス(ストリートの方)に行く。
 ウォームアップ用のBoyz 2 Menのジェゼベルを聴くと、ドーパミンが出ているのがよくわかる。
 家に帰って躍ってみたら、今日のは全部覚えていたので嬉しかった。
 明日また躍ってみよう。

2月3日(水)

 寒い一日だった。
 ウチの先生のおつかいで、病院に薬を取りに行った。薬局で薬を受け取り、建物の外に出たら、一瞬私の人生は止まってしまった(ような気がする)。
 風花が舞い狂っていたのである。
 おどろいた。
 大学に戻るころには、おさまっていた。
 それとも、病院の近くだけで起こったのだろうか。

2月2日(火)

 現在の私を知ってる人は想像しがたいかもしれないけど、20代の頃、私は、かなりいきがっていた。
 コンピュータセンターに配属されていたので、館内は土足禁止だったのだが、私は室内用として、5.5センチヒールのパンプスを履いていた。他の女の子たちはもっとラクなのを履いていて、なかには健康サンダルというのもいた。
 女の子のくせにアラミスなんかつけて、ウエストまである超ロングの髪を束ね、胸を張って歩いていた。私が廊下を歩くと、ヒールが「けっけっけっ」と音をたてた。
 仕事が引けると、白いセリカに乗って夜の街に飛び出していった。
 リトラクタブル・ライトを上げると、心が躍ったものである。(しょうもないことで気合いを入れていたと今では思う)
 

 あれから10年近い月日が過ぎた。
 今の私には、アラミスはきつすぎる。

2月1日(月)

 私は十代の頃、とっておきの音楽を部屋を真っ暗にして聴くのが好きだった。
 何もしないで音楽を聴くという行為を、オトナになってからは、めっきりしなくなってしまった。これは、さみしいことだと思う。
 最近、好きな音楽を聴きながら、ぼんやりと物思いにふけるとき、幸せである。
 話は変わるが、今、ユースケ・サンタマリアに夢中になっている。
 ドリアンさんと同じくらい好きかもしれない。

←BACK  NEXT→

 The latest "A PIECE OF PEACE"

Back Number

 Homeへ