1999.3月

3月31日(水)

 最近、ふってわいたようなうれしいできごとがタイムリーに起こる。
 後悔は、死ぬときにまとめてしよう。

3月30日(火)

 私は、やってみたいことがたくさんある。
 未だに夢や希望も山ほどある。
 時間がいくらあっても足りない。
 で、思ったのだが、退屈でヒマを持て余している人と、時間が欲しい!と嘆いている私ではどっちが不幸だろうか。
 今の自分を、私はけっこう気に入っている。
 そう思えるようになったのは最近だが。

3月29日(月)

 2時まで飲んでしまった。
 実を言うと昨日も午前様で、寝たのは4時だった。
 ま、いいか。
 今日も神様からのプレゼントがあった。ハッピー。
 椎名林檎の「無罪モラトリアム」をすごく気に入っている。「ここでキスして」と「歌舞伎町の女王」はそらで歌えるようになった。他に好きなのは「丸の内サディスティック」と「茜さす帰路照らされど」。
 今も聴きながら書いている。
 あーっイイ!!めちゃくちゃイイ!

3月28日(日)

 今日で、ウェブのページを開設して1周年だ。
 記念に、最高にすばらしい掲示板をアップした。
 これが自作だったら鼻高々なのだが、知人に作ってもらったのでひたすら感謝するのみである。A木くん、ありがとう。

3月27日(土)

 夕べまた眠れなくなってしまった。
 いろいろなことがあってさみしくて心細くて、泣いてしまいそうだった。
 思いがけず、やさしい人が電話で話を聞いてくれた。
 明け方の4時、受話器から声が聞こえたとき、私は夜の闇にその人の部屋のあかりが見えたような気がした。
 しらじらと明るくなるまで話して、私はとてもキモチが落ち着いた。
 きっとこれは神様がくれたプレゼントなんだと思う。

3月26日(金)


 仕事は今日がラストスパート。昨日きっちりアジェンダを確認し、順番にメモしておいた。「体力と集中力を万全にして、いつもの4倍ぐらいの密度の仕事をしなきゃならないですね」とKさんと言っていたのに、午前中に入手できるとふんでいた書類が来なくて空振り。
 すったもんだの末、5時近くになってやっと片づいた。
 しかし、一抹の不安が残り思わずKさんと顔を見合わせるが、なるようにしかならないのだからしかたない。Kさんを残して先に帰った。
 話は変って、ここ数日、肩が凝って肩が凝って頭がガンガンする。
 もうこれ以上は辛抱できません、と救世主オーモリさんに来てもらうことにした。
 夜9時、雨の中を歩いて来てくれる。
 「なーんでこんなになるまでガマンできるんだろうねえ?」と渾身の力を込めて揉んでくれた。
 うーん、いつもすみません。
 こんな優れたあんまさんが近所にいてよかった。

3月25日(木)

 卒業式だった。
 私が勤める研究室は8階で、大学会館へ続くペデストリアンデッキがよく見える。卒業式が終わり、講堂からあふれでた卒業生がぞろぞろ歩いているのを窓から眺めた。
 男の子はスーツ、女の子もおしゃれをして正しい晴れ姿だ。
 ほとんどがあと1週間もすると新社会人になる訳だが、フレッシャーはひとめでわかってしまうのはなぜだろう。
 彼らは光でも放っているんだろうか?
 留守番をしていると、K嶺くんが挨拶にきた。かっこいいスーツを着ていて、私はつられて笑顔になった。「おめでとう!」と少し話をした。卒業式は晴れやかな笑顔の下にさみしさが隠れている。しかしそれは口にしてはならないのである。だから、卒業式の日はみんな笑っているのだ。(泣いてる人もいるが)
 それなのに私はずどんと直球で「さみしくなるね」と言ってしまった。
 K嶺くんは笑って手を差し出した。
 その手をぎゅっと握って「元気でがんばって」と言った。 
 旅立った人を見送るのは、とてもせつない。

3月24日(水)

 とてもいいお天気だった。
 冬になごりを惜しんでいた私だが、こんなに気持ちがいいとせつない心もだんだんほころんでくる。
 冬の終わりから春のはじめにかけた夜が好きだ。
 窓を開けると沈丁花の香りがするような、雨あがりの夜だとなおいい。
 これはきっと、7歳まで住んでいた父の実家の玄関の前に巨大な沈丁花があったことと関連づけられるだろう。とてもわかりやすい。
 そろそろこのページも開設一周年だ。
 何か記念になるようなことをしようかなあ。

3月23日(火)

 久しぶりに研究室に行った。
 リサーチアシスタントのKさんと、来年度のことをあれこれ話す。やるべきことがとても多いことに気づき、ため息をつく。
 先生は、私が学術的な方面に関わることを嫌がっているみたいだ、と言うと「それじゃ困るんですよね」とKさんは言う。別に私はそういうことに首を突っ込みたいと思っている訳ではないが、先生以外の周囲の人たちはけっこう込み入った話を私にしてくるのである。こんなふうに周囲の考え方と先生の考え方が違うので、私に要求されることも違ってきてしまい、正直とても困ることが多い。
 これからは、月イチぐらいで綿密なミーティングをしましょう、と前向きな話が出て落ち着いた。

3月22日(月)

 うー、また就寝4時。
 今日は、作家の椎名誠さんとフォトグラファー織作峰子さんによる写真セミナーで有楽町に行った。
 3部構成で、第1部が椎名さんの講演、第2部が織作さんの講演、第3部がふたりの講演だった。
 私は椎名さんのお話はもう何度も聞いているが、織作さんははじめて。
 元ミスユニバース日本代表という輝かしい経歴をお持ちの織作さんは、透き通るように美しく、写真に対する姿勢はとても真摯で、うひゃ〜!と言っちゃうくらいすてきな人だった。15年前の日本代表だったら、私と同年代だ。つい、ずるいなあ、こんなにきれいでかつ優秀なんて、と思ってしまったが、その思考はあまりにも不毛だと気づいた。
 私は私なりのマキシマムを目指して努力すればいいのだ。
 「写真はね、光と影のドラマなんです」とおっしゃった織作さんは、めちゃくちゃかっこよかった。
 夜は、いつもつるんでいるメンバーで新宿で飲んだ。

3月21日(日)

 夕べ遅くまでビデオ(『蘇る金狼』。優作主演)を見ていたら、また眠れなくなった。4時頃ベッドに入ったのだが全然眠れず、とうとう明るくなってしまった。起きだしてネコにえさをやり、ネットにつないでプラハの旅行記を読んだ。やっと眠くなったので再びベッドに入った。
 昼ごろ起きて買い物に行く。
 夜は夫とカラオケに行った。ふたりで3時間も歌ってしまった。

3月20日(土)

 非常に腹の立つできごとがあった。
 お昼を食べに、夫とファミレスに行ったときのことだ。
 最近よくあるドリンクバーから、私はホットコーヒーをついで席に戻ろうとした。こぼさないようそっと歩いていたら、いきなり角から小学生低学年ぐらいの女の子が飛び出してきてぶつかりそうになった。ものすごく驚いたし、あやうくコーヒーをこぼしそうになった。
 ここでもしぶつかってしまい、熱いコーヒーが女の子にかかったとしたら、悪いのは誰ということになるんだろうか?
 絶対絶対絶対、私ではない。
 私は、ドリンクバーを利用する人として、コーヒーを注意深く運んでいただけだもの。
 席に戻ると、その女の子が近くのテーブルにいるのが見えた。
 母親と、友達らしき女性と、その2人の子供数人で来ているらしかった。
 母親はおしゃべりに夢中で、子供に注意を払う余裕がないみたいだった。
 そして、子供たちはまたレストラン内を走り回り始めた。
 私は、なにがキライって、しつけが行き届いてないバカなコドモほどキライなものはないのだ。もう、ゴキブリと同じぐらいキライ。
 そのしつけができない親は、畜生以下だと思っている。
 私たちが食べている傍らを、コドモのひとりがスキップをして通り抜けていった。
 かーーーっ!!
 埃が立つ!!うるさいという以前に、食欲が失せるよ。
 基本的なマナー、「コートは玄関に入る前に脱ぐ」の意味を、こいつの親は知らないんだろうか?
 私は、居酒屋でだって入り口で上着を脱ぐようにつとめ、帰るときだって席では着ないようにしてるのだ。
 食事している人のそばを走るなんて、論外だ。
 母親は、レストランで走り回る自分のコドモを見て、恥ずかしくないんだろうか?
 どうしてコドモに大事なことを教えられないんだろう。
 きっと頭の中が畜生以下なんだろうな。

3月19日(金)

 一日、パジャマでだらだらしてしまった。
 そして今日も、食欲大王の一日だった。
 あー、怠惰な日々だ。

3月18日(木)

 めちゃくちゃだるい。
 そして、モーレツにお腹がすく。
 うーん、どうしたんだろう?
 だらだらしていたら、缶ビールが一箱届いた。
 同封の手紙を読むと「キャンペーン当選」と書いてある。夫がWebで応募したらしい。ラッキー。

3月17日(水)

 髪を切った。
 15センチほど。
 ウエストまである超ロングだったのだが、ここまで長いとキモチ悪いんじゃないかと思い、普通のロングにしようと思ったのだ。
 最初は「10センチぐらい切ってください」と頼んだのだが、切った後「いかがでしょうか?」と合わせ鏡で見せてもらったら、うーんまだ長いかも、とさらに5センチ切ってもらった。
 ずいぶん軽くなったような気がする。
 あーさっぱりした。

3月16日(火)

 夕べは寝苦しくて、汗をびっしょりかいて何度も目が覚めた。
 その反動で、午前中うとうとと寝てしまった。
 午後から買い物に行く。
 久しぶりに口紅を買った。それから、流行らしい七分袖のハイビスカス模様のシャツを買った。
 こうして春支度をしている一方で、スキーに死ぬほど!行きたくてたまらない。
 年度末なので、来週毎日出勤することになり、その代わり今週の出勤がなくなったのだ。そうなったらもう今週行くっきゃない、といてもたってもいられなくなったのだ。
 ところが、M田くんは今週就職試験がつまっており、M岡くんも今週は忙しいという。
 がっかり。
 あきらめるしかない。

3月15日(月)

 実家に行ったら、父がホワイトデーのプレゼントをくれた。「カパルア」というブランドのトレーナー。真っ白でとてもすてきだ。もっと暖かくなったら着よう。
 昨日に引き続きやたら眠い。そして、なぜかめちゃくちゃお腹がすく。どうしちゃったんだろう。

3月14日(日)

 町内会で防災訓練があった。
 バケツリレー、消火器の使い方、心肺蘇生をやった。会社勤めの頃から何度も聞いて実習した内容なので、手順はすっかり覚えている。心肺蘇生においては私は講習修了証まで持っているのである。
 だけど年に一度ぐらいはこうして聞かないと、やっぱりだめなんだろうな。
 帰ってきたらやたら眠くて、とうとう昼寝をした。

3月13日(土)

 図書館で「ビジュアル博物館 スパイ」という本を借りた。A4版ぐらいの大きな本だ。スパイの小道具などのイラストがたくさん載っている。
 私はスパイにとてもあこがれているのである。
 秘密を守れない人種とは、ばかと小心者だそうだが、私はどっちにも当てはまるし、考えてることがばっちり顔に出るし、情に弱いし、お人よしだし、まあつまりスパイとは対極の存在と言ってもさしつかえないだろう。
 自分にないものにあこがれる典型かもしれない。

3月12日(金)

 Hard Woman

 タフでクールでやさしい女

 クッキーみたいにスイートで

 いつかなれるだろうか

3月11日(木)

 星が輝くのは、どこかに井戸があるから。
 ばらがキレイなのは、トゲをかくしているから。
 星の王子さまは、たしかそう言っていた。
 私は、心の中に勇気の泉を秘めている。

3月10日(水)

 一日もくもくと報告書作成に精をだす。
 エクセルにデータを全部打ち込んで、プリントアウトして清書した。
 あんなに小さな字をあんなにたくさん書いたのは初めてだ。

3月9日(火)

 おにぎりを作ったり、パイを焼いたりして結局4時過ぎにM岡くんの家に到着。
 チャイムを鳴らすとM岡くんがドアを開け、「ちょっとだけ待ってください」という。見るとスキーにワックスを塗っていた。あーよかった、待たせなくて。
 ワックスがけが終了し、荷物を積んでM田くんの家へ。
 天気が悪い。
 M岡くんは雨男で、M田くんは晴男だそうだ。ちなみに私は晴女。2対1でスキー場は晴れますかねえ、と言いつつ尾瀬岩鞍を目指す。
 なんとスキー場は、晴れとは行かないまでもナイスウェザー。日差しこそないが、すっきりと良好な視界。
 ゲレンデマップを見ながら、何本かやさしいコースを滑る。
 やがて、ギャップだらけの上級者コースに行ってみよう、という話になる。ダブルMくんたちはあまりコブ斜面が好きではないらしいのだが、私が「行きたい」と言ったのだ。
 行ってみて激しく後悔した。規則的なコブではなく、イレギュラーに、しかもギャップというよりはウェーブじゃないの?というようなスルドイ段差がえんえんと続く、チョーきびし〜いコースだった。
 私と同じぐらいのレベルの人なんてひとりも滑っていない。上級者のみなさんは、ギャップをけずって雪を舞わせながら軽やかに滑っていく。「もう二度とギャップが好きだなんていいません」と心の中でつぶやきながら、明らかに能力以上の斜面をやっとの思いで降りた。
 お昼のとき、ダブルMくんたちが「空想科学読本」が好きだということが発覚。M岡くんが続編を買って読み、M田くんに回してふたりで笑いに笑ったそうだ。初編を探しているが、見つからないのだと言う。実は、私は初編を持っているのだ。あげる約束をする。
 3時ちょっと前にゲレンデを降りた。
 帰り道も映画の話をしたり、大学の話をしたりして楽しかった。
 すごくすごくすご〜〜〜く楽しいスキーだった。
 M岡くんは今年で卒業だが、M田くんが来シーズンも連れていってくれると言ってくれたので、安心して春を迎えられそうです。

3月8日(月)

 明日はスキー。
 行き先と出発時間を知らせてくれる電話がなかなかかかってこなくて「ほんとに行くのかな?」と思いつつ、チョコレートブラウニーを焼いていたら5時ごろやっとかかってきた。尾瀬岩鞍に行くそうだ。
 前回うれしくて一睡もできず帰り道が大変だったので、今夜はちゃんと眠れるか心配。
 3時半に家を出る予定なのに、0時を回ってベッドに入った。

3月7日(日)

 親友Sと待ち合わせをして、渋谷に映画を見に行った。
 「avec mon mari」 英訳すると、with my husband である。
 主演は小林宏史さんと板谷由夏さん。
 小林宏史さんは、昨年のNHK大河ドラマ「徳川慶喜」で老中役として出演されていて、私はすっかり夢中になってしまったのである。
 そのあこがれの小林さんとSは偶然知りあい(なんてうらやましい)、Sはこの映画の封切り日を電話で教えてもらうというほどの仲になったのである(くうう〜〜〜、うらやましい!)。
 「avec mon mari」は、とてもよかった。
 映画のパンフに、「怒った顔がやたら魅力的な」と書かれていた板谷さんはほんとにきれいで、金髪先生でぽーっとしていたあのコがまあ、こんなにすてきになっちゃってもう、と思いましたね。小悪魔的な辻香緒里ちゃんもとても可愛かった。
 壁の穴でおいしいパスタを食べて、レースのシュミーズを買ってSと別れた。
 楽しい一日だった。

3月6日(土)

 夫が乗っているランサーを修理した。
 ドライブシャフトに異常があって、大きくハンドルを切ると「からからからから」と音がするのだ。
 「小さい人が入ってからから回してるんじゃない」と言って笑っていたのだが、本格的に壊れると笑い事ではないので直した。
 久しぶりに気合いを入れて台所に立ち、パイ皮を作ってほうれん草のキッシュを焼いた。

3月5日(金)


 先週かぜをひいてから、夫は別室で寝ている。
 一緒に寝るとうつるかもしれないからだ。
 もうそろそろ一緒に寝ても大丈夫だろうかと話す。
 とりあえず今夜は別々に寝ることにする。
 夜、薫るリザーブを飲んだら感傷的になってしまった。

3月4日(木)

 かぜがぶりかえしてダウン。
 仕事も休んだ。
 ダンスにも行けない。

3月3日(水)

 ひなまつり。
 ウチのお雛さまは、和室の床の間に365日出しっぱなしである。
 ガラスケースに入った、一体が7センチぐらいの小さなお雛さま。小さいけれども、一応オールスター揃っている。
 私が生まれたときに、母方の祖母が買ってくれたそうだ。
 「顔が可愛らしいからこれにした」と言って、その小さなお雛さまを選んでくれた祖母はもういない。
 私は祖母が大好きだった。

3月2日(火)

 最近、スキンケアに凝っている。
 もともとそういうことには無頓着で、このトシになっても夏はなにもつけず、冬は化粧水だけで気が向いたときに乳液をつける、という無謀な行為をしていたら、さすがに今年はキました。ほっぺたの外側がかさかさになった。
 うーん、寄る年波には勝てなかったのね。といって、手入れをするようになった。
 アスプリールのマッサージセット(っていうのかなあ?)のお試し品を買って使ってみたら、あーら、すべすべになったじゃありませんか。
 あまりにもいいので、さらにふたつも買ってしまった。
 気分が高揚してかかとケアセットも買ってしまった。
 くらくらしながら、つるつるボディエステも買ってしまった。
 文字通り、今、私は自分を磨いているのである。

3月1日(月)

 実家に行ったが、いろいろと忙しいのでお昼を食べたら早々に帰ってきた。
 病院に行きかぜ薬をもらい、ダイエー一の市に行く。切らしそうな日用品は一の市に買うようにしているが、毎度毎度大変な荷物になる。ひとりで大量の荷物をよっこっらっしょ!と持っていると「オンナってタ〜イヘン」と思う。

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