2000年3月

3月25日(土) 旅立ちの日

 今日は、王子Bの学位記授与式、つまり卒業式だ。
 いそいそと一張羅の訪問着を着て出かけた。ところが電車の乗り換えを間違えてしまい、途中から車で拾ってもらう予定だったのに、自力で行くことに。
 おどおどと講堂に向かうと、係員の方に「卒業生ですか?」と聞かれた。
 私はとっさに「卒業生=OB」と解釈し、「いえ、知人が卒業するので....」と答えたら、「?」な顔をされた。そう、現役の卒業生と間違えられたのだ(笑)
 胸につけるリボンとプログラムをもらい、「父兄席」に案内された。
 ちょうど学長のあいさつがはじまるところだった。
 修士課程修了の人たちのすぐとなりで、王子Bはなんなく見つかった。かなり接近して写真を撮ったが、王子Bは全然気づかない。
 やがて式が終了。しかし、人込みで王子Bがつかまらない。
 ぽつんとパティオに座っていると携帯が鳴って、王子Bがこちらに来てくれ、やっと向きあえた。
 知らない人に頼んでシャッターを押してもらい、ふたり並んで写真を撮った。(後日、彼のお母さんがこの写真を見て『私ったら息子の晴れ姿も見にいかなくて』と落ち込ませてしまった)
 王子Bは謝恩会に出席するため、その間学食で待つ。お茶を飲もうとカウンターに行ったらそこでも学生と間違えられ「おめでとうございます」と言われた。
 「おまたせ」と王子Bがやってきて、駐車場に行き大学を後にする。
 学部を卒業した人たちがわいわいと駅に向かって歩いていく中、助手席に着物を着たオンナを乗せてメルセデスで走り抜ける王子Bはまるで「ドラ息子」のようだった(笑)
 先週、甲府の帰りに東急ハンズで卒業祝いのシステム手帳を買い、名前を入れてもらっておいたのを取りに行った。
 予想通りにすてきにできあがっていて、王子Bは「ありがとう。大切に使うね」と言った。
 その手帳を開くとき、ときどきは私のことを思い出すのかな?
 来月から社会人になる王子B。いつまでこうやって仲良くできるのだろう。と思ったらとてもせつなくなった。
 

3月23日(木) 日帰りで蔵王

 T中くんと蔵王にスキー。
 ちょっと遠いかな?と思ったが、彼は「どこでもいいっすよ」って言ってくれたので、思いきって行くことにした。
 T中くんはスノボ、私はスキーなので、単独行動を取ることにした。
 時期が時期だし、平日だし、空いてるのなんの。
 空は青いし、雪質は相変わらずナイスだし、すごく気持ちいい。
 ところが、待ち合わせの時間になってもT中くんは現れない。
 「???」と思いつつ別の場所を探したりしたが、単に遠くに行きすぎて戻るのに時間がかかっただけだった。そうだよね、蔵王は広いもんね。
 町の公衆浴場で緑白色の硫黄温泉に入った。貸し切りである。古ぼけた桧の床で、私はまるでコントのように滑って転んだ。もう何十年もそこにあるのだろう。すごくぬめっていたのだ。
 オンナのフロは長いからなあと思いながら出ると、またT中くんがいない。
 男湯の戸ががらがらと音がしたような気がして出たのだが....。
 うろうろしていると、男湯の磨りガラス窓に背中が透けて見えた。たぶん彼だ。
 「うわ!これ以上見てはイケナイ!!」と、慌てて正面に回って彼が出てくるのを待った。聞けば、念入りにマッサージしていたそうだ。
 ひなびた食堂でなべ焼きうどんをたべる。
 「おまたせしました〜」とおばさんが運んできたソレを見て、私は目が点になった。鍋が土鍋でなく、「アルミ鍋」だったのだ!たしかに「なべ焼きうどん」だけどなあ(笑)素朴な味だった。おいしかった。
 やがて帰路に着く。
 びゅんびゅん飛ばすべき東北道で、突然アクセルが効かなくなる。スピードが落ちてめちゃくちゃ焦る。「ひえ〜!」と言いながら必死で路肩に寄せる。止まっちゃったらどうしよう?明日は、T中くんの栄えある学位記授与式つまり卒業式なのだ。絶対に今日中につくばに送り届けねば!
 やがて原因不明の走行不良はなくなり、普通に走れるようになった。
 T中くんは「結構この状況を楽しんでますよ」と言ってくれたが、後日、彼は「青山さんとのスキー、日帰りで蔵王ッスよ。参りました」と周囲にこぼしていたことがわかった。
 私の前ではとてもはしゃいでいたけれど、本心はそうだったのね、と落ち込んだ。
 ま、いっか。
 

3月22日(水) 手術?

 ヘルニアの診察で国立病院に行く。
 薬の効果がないようで....という話をしたところ、「じゃあ、手術しますか?」とT医師に言われた。とてもドキドキしたが、思いきって治してこの積年の肩凝りと頭痛にサヨナラ!と考え「はい」と返事した。
 まず、脊髄に造影剤を注入し、写真を撮るというおおがかりな検査が必要だそうだ。4月4日から4月6日まで入院することになった。
 心細いような、また逆に明るい未来が待っているような、複雑な心持ちで帰路につく。途中、洋服屋に気分転換に寄ったら、ショートメールを打っておいた王子Bから電話が入る。
 「ねえ....。大丈夫?」
 とても不安そうに聞かれたが、後日、彼には「あのときの真理子さんの電話の声はほんっとに心細そうで暗かった」そうだ。
 こんなことがあったけれども、私はとりあえず元気で、明日はフラッグチームのT中くんとスキーに行くのであった。

3月19日(日) いきあたりばったりその2

 HくんとKくんは今日も甲府で仕事、王子Bはフリー。
 甲府駅の近くでほうとうを食べた。
 天気がとてもいいので、王子Bが「レンタカーで帰りたいな」と言う。で、オフィスを訪ねてみたが、いいプランがなかったので電車で帰ることにする。
 切符を買い、王子Bのおかあさまのおみやげリクエスト「信玄モチ」を買い、あずさに乗った。
 気がつくと、王子Bにもたれて眠っていた。王子Bも私の方に傾いて眠っていて、頭をくっつけあって仲良く眠っている格好になっていた。
 通路を往来した人は、「ケッ」と思ったか「あらまあ」とほほ笑ましく思ったかのどちらかであろう(笑)
 新宿でぶらぶらし、不良主婦はおうちにかえりました。
 しかし、今週は「王子Bウィーク」だったなあ。
 金曜日を除いて、毎日逢っていたことになる。すごいかも(笑)

3月18日(土) いきあたりばったりその1

 デザイン学校に行っている知人が卒業作品展をやっていて、今日が最終日だというのでお赤飯を炊いて「おめでとう!」というつもりでいた。
 が、だんどりが悪く、どんどん予定は変更され、甲府にバイトに行っている王子Bのところにいくことに。今回一緒にバイトに入っている人たちふたりが、偶然にも私の働く筑波大学の学生だったので、ついつい、突然合流してしまった。8時ちょうどのあずさ2号に乗って♪である。
 彼らは、仕事がおわったので居酒屋で夕飯でも、と相談してる際、王子Bの「知り合いを混ぜてもいい?」という申し出に、てっきり男子学生がくると思っていたらしく、現れた私を見て「女性かよ!?」と思ったそうだ(笑)
 王子Bを含む3人とは、ほぼ10歳の年齢差(もちろん私が歳上)があるが、将来亭主関白になりそうだなあ、と思われるHくんは、冗談なのか本気なのか「おれより年下かと思った」と言った。まじで?心からそう思ったのだったら、喜ぶべきなのか。正直な話、自分でも本当の歳よりも若くみえるかなあ、と思うが、10歳若くみえるというのはまゆつばものだ(笑)また逆に、「成熟して見えない」という、欠点でもある。
 Hくんは、フェミニストの王子Bとは正反対の性格の人のようだった。(かといって女性を蔑視している訳ではない)
 くだらない話もしたが、女性の労働などについて、けっこう真剣に話した。10年の正社員としての労働歴があって歳を重ねた私と、これから未来が広がっている彼らと、年代、と価値観が(いい意味で)違っていたりして、とても有意義だった。
 心臓に悪かったが、シングルの王子Bの部屋にこっそり泊まってしまった。

3月17日(金) マイクの時間

 今日は、特別に誰をも驚かすことなく、普通にカラオケに行きました。

 それだけ〜。

3月16日(木) サプライズ

 きのうまでの余韻にひたり、ぼーっとして起床。
 すこし考えて、クルマでちょっと遠くまで行くことにした。
 夜も8時になった頃、ようやく目的地に到着。そして電話をかける。
 「ねえ、王子B、今日は順調だった?そろそろ終わりそう?」
 「うん。次のバスで帰ろうと思ってたとこ」
 「そう、じゃ、あたしクルマでお家まで送ってあげる」
 「え?....ええええ!?(無言)またまたあ!」
 「ほんとに駐車場にいるのよ。えーっと、こないだのお部屋で待ってればいい?」
 「うん。....でもほんとに?」
 指定された部屋の場所はほぼ覚えていたので、そこに向かう途中、まだ信じられないらしい王子Bがエレベータで降りてきて「やっぱりほんとだった....」と、へなへなとへたりこみそうになりながら私の肩に両手を置いた。王子Bの作業がひと段落するまで待ち、帰ることにした。
 ファミレスでゴハンを食べ、王子Bの家の近くまで王子Bに運転してもらって送り届け(とはいえないか、この場合)、家に帰った。
 しんみりと旅行のお別れをした翌日、っていうのがミソですね。

 どーだ、王子B、おどろいたか!わっはっは!
 

3月15日(水) 北の国から 最終日

 楽しかったスキー旅行も今日で最終日。
 メインダイニングのモーニングブッフェに行くか、朝一番のゲレンデに行くか、迷う。
 ホテルのモーニングなんてどこでも食べられるけど、朝一番のシュプールはめったにない機会じゃない?と言って、滑りに行くことにした。少し滑って昨日のパン工房に食べに行こう、と計画する。
 お天気は最高。空がもの凄く澄んでいる。
 昨日吹雪いてたのは残念だったけど、ふたりとも疲れてたからのんびりできてちょうどよかったんじゃない?といいつつ滑る。
 ジャンプ台が作られていたのでチャレンジしてみる。
 私は意外にも臆病なのでそんなに高くは飛べないが、王子Bはさすが若い男の子。
 飛ぶ、飛ぶ、飛ぶ!
 慣れてくると開脚までしている。いやあ、かっこいいなあ。
 見ていて思わずエヴァンゲリオンのテーマなど口ずさんでしまった。
 じゃそろそろ戻ろうか、という時間になったら曇ってきた。なんというタイミング。
 荷造りをし、宅配便に出し、チェックアウトをし(延長取られた)、おみやげを買った。
 「あたし別にいいや」と言ったら「ちゃんと敏生さんに買いなさい!」と王子Bに叱られた。なので、ロイズの生チョコを買いました。彼がおみやげにありついたのは王子Bの計らいあってのことである(笑)。
 ニングルテラスという、ホテル内のプロムナードに行き、お茶を飲んだ。
 雪の中のログハウス、あったかい一杯のホットアーモンド、楽しいおしゃべり。ああ、なんというしあわせ。
 集合時間になったのでホテルのロビーに戻り、バスに乗って空港に向かった。
 途中の休憩場所で私は「お腹が空いた!」と騒ぎ、なんとカレーライスを7分で食べた。王子Bも呆れながらも(この人はいつも私を呆れている)つきあってくれた。
 羽田が近づいてくると突然王子Bがヘンな歌を歌いだした。
 なんだろうと思って見ていたが止まらない。
 まるでジュークボックスだ。
 「やめてよ」と怒ると歌うのをやめ、「さみしさをまぎらわせてるの」としんみりと言った。
 それは私も同じだよ。祭りの後はいつもさみしい。

3月14日(火) 北の国から 第2日目

 モーニングコールを頼むなんていう気の利いたことをせずに眠ってしまった私たちが目覚めたときは、メインダイニングのモーニングブッフェ終了の5分前だった。
 ショック。まあ、自分たちが悪いのですけど。
 「パン工房で食べられるみたい」と、別棟の喫茶コーナー(のようなところ)に行った。好きなパンをとり、飲み物をもらってテーブルで食べた。
 すると「カレーパン焼き上がりました」と、お店の人が声を上げたのが聞こえた。
 王子Bは気がついていないようだ。
 「今聞捨てならないことが....」と報告すると「ナニ!?見てきなさい!」と王子Bが色めき立った。見てきたが特に変化はないようだった。が、実はそのとき「カレーナン」が焼き上がっていて、後でおかわりを取りにいった王子Bはしっかりそれをトレーに乗せてきたのだ。やっぱりそら耳ではなかったのだ。
 「そういうことはしっかり聞こえるんだねえ」と笑われた。
 天気はよくない。
 激しくではないが、吹雪いている。
 こんなところまで来たのに、という気持ちがないではないが、我慢大会じゃないんだから、と、のんびりとお部屋でビデオを見て過ごした。
 そら耳アワー。
 ふたりしてきゃらきゃらと笑いながら見た。
 夜になったらすっかり吹雪は止んだようなのでナイターに繰り出した。
 昨日よりもふたりとも元気だし天候もいいし、とても楽しく滑った。
 リフトに乗っていたら、下をキタキツネが歩いていたので驚いた。
 夕飯は、ホテルのお寿司屋さんに行った。
 深海魚の「八角」があったので、喜んで注文する。ドリアンさんの本や椎名さんの本で「とってもおいしい」ということをさんざん読んでいたので感無量である。
 初めての味わい。淡泊なようでもあり、しかし濃厚にも感じ、なんというか恍惚としてしまうような味だった。
 王子Bは「ホタテがおいしい〜」と言い、私は「こんなボタンエビははじめて」と思った。
 閉店間際、板さんがたくさんギョクをくれた。
 「そんなに食い意地張ってるようにみえるのかしら?」と恥ずかしそうにしたら、「この時間だったら誰にもこうしてくれるんだよ」と王子Bが教えてくれた。
 深夜、ちょっとだけ庭を散歩した。

3月13日(月) 北の国から 第一日目

 楽しいスキー旅行♪

 と歌でも歌いたいところだが、私は浮かない顔をしている。
 なんせしたくする時間がなかったので、忘れ物が多いのである。
 腕のしびれのくすり、浴用タオル、だらだらするための部屋着etc.

 王子Bとは浜松町のモノレール乗り場で待ちあわせ。
 顔を見た途端「浴用タオル浴用タオル!」と連発して呆れさせる。
 「あれであんまりむきになって洗うと肌に悪いんじゃないの?」と言われる。
 羽田空港について売店を見たが、いいのがなかった。
 飛行機に乗り込み、離陸し、ベルト着用サインが消えたところで、私が用意したサンドウィッチを広げた。
 仲良く食べているとスチュワーデスが通りかかり「おいしそうですねえ」と微笑んだ。それがなぜか私にはものすっごく恥ずかしかった。
 王子Bに聞くと「別に恥ずかしくないよ」とのこと。わたしは恥ずかしかったのよ!
 旭川空港に到着し、ツアーが用意してくれたバスに乗り込む。
 「運転手さんに『マツキヨ寄ってください』って頼もうかなあ」とつぶやき(もちろん浴用タオルを買うためである)、「まーた言ってるよ」と王子Bに呆れられる。
 やがて新富良野プリンスホテルに到着。
 ルームキーをもらい、部屋に入り、用意した花篭を窓辺に飾った。


 王子Bおめでとう


 前日王子Bはバイト、私も徹夜続き、やっと富良野まで来たという安心感でほっとし、なんと夜までふたりしてくーくー寝てしまった。(なんと私は王子Bのスウェットパンツを借りてはいていた。180センチ近い長身の王子Bのスウェットは、ズボンではない別物になっている(笑))
 やっと目を覚まし、届いているはずの荷物をクロークまで取りに行き、少しだけナイターで滑った。
 王子Bは自慢をする性格ではないので、「ぼくはたいしたことないよ。真理子さんの方がきっとうまいよ」と言っていたがなんのなんの。
 さっそうと滑っていく。すごくかっこいい。
 ちゃんとインストラクターについて習った人はやはり違う。
 結局リフト終了時間まで滑り、売店でインスタントパスタを買って夕飯にした。
 お風呂に入り、王子Bの足をアロマオイルでマッサージしてあげた。
 前日立ち仕事をしていた王子Bは「ああいい気持ち」と喜んでくれた。
 
 

3月12日(日) またもやぎりぎり

 王子Bから「修士号取得」の通知が来たと、知らせられた。
 こりゃめでたいや、と言ってる場合じゃないよ。お赤飯を炊こう。あ、それから、お祝いだからお花も用意しなきゃ、といろいろ準備していたら、家を出る25分前になってしまった。
 ううう〜〜、私は泊まりのしたくにえらく時間がかかるのだ。
 なにもしていないよ!
 外出の準備と泊まりのしたくと、間に合うんかい!?
 あまり考えたくない....。

3月10日(金) ぎりぎり

 来週月曜から王子Bと富良野にスキーに行くのだが、板や着替えは前もって送るつもりでいた。
 板をクロネコヤマトで、ブーツと着替えをゆうパックで送ることにした。
 なぜかというと、ゆうパックの「一コ無料で発送」というカードが満杯になっていたからである。どんなに高額な荷物でも無料なんである。だったらこの機会に使うしかないでしょう!と私はほくそ笑んだ。
 で、板の方だが、今日の夕方までにヤマトの営業所までに持ちこまなければ、間に合う保証はないという。
 ぎりぎりで間に合った。途中道に迷い、車の中から携帯電話で電話してトラックの出発を待ってもらったのだ!スリルまんて〜ん!!
 いつも私はこうである。
 で、ブーツと着替えは手つかず。懲りない奴ぅ(涙)

3月8日(水) まいったなあ

 うでのしびれの診察に行く。
 いっこうによくならないというよりむしろ悪化しているので、薬を一種類変えてもらった。

3月7日(火) おとぎの国へ

 おとぎの国に一緒行くのはやっぱり王子様だ。
 ということで、王子Bと東京ディズニーランドに行った。
 渋滞やら迷子やらで、到着はお昼になってしまったが、入場する前にピクニックエリアで私がつくったお弁当を食べた。
 とてもいいお天気。
 チキンカツサンド(王子Bのリクエスト)、フルーツサンド、コーヒー、グレープフルーツとオレンジ、くるみとバナナのパウンドケーキ。
 おなかがいっぱいになったところで、チケットを買って入場。
 まず、スプラッシュマウンテンに乗った。
 例の写真なのだが、私はいつも見本にできるくらい「いい顔」をしている。
 今回も例にもれず大爆笑してしまう顔で写っていた。
 最後に王子Bがかねてから気になっていたという、カリブの海賊から見えるレストラン「ブルー・バイユー」で夕飯を食べ、パークを後にした。
 くどいですが、やっぱりおとぎの国にエスコートしてもらうのは王子様に限る。
 一緒にスキップしてくれるし(笑)

3月5日(日) 遅刻の理由

 今日はMRIの検査をしに、筑波メディカルセンターに行く。
 9時ごろ受付に行くように、と、紹介状を書いてくれた国立霞ヶ浦病院の医師に言われていた。
 遅れてはならないと、目覚ましをふたつかけて起床。
 朝ごはんを食べ、寝室に着替えに行くと、後見人がねぼけた顔をして「寝過ごしたのかい?」と聞いた。
 8時半頃家を出ればいい、と夕べ話していたのだが、すでに8時40分になろうとしていたのだ。
 「ウウン。いっぱいゴハン食べてたら遅くなっちゃって」と答えたら、「あきれてものが言えないよ」と言われてしまった。
 9時5分ごろ到着して、全然問題はなかったからええじゃないか。
 巨大な封筒に私の体の写真を持たされた。今週の水曜、国立病院に持参するのだ。
 見たいのだが、セロテープで封がしてあって開けられない。
 「自分の写真なんだから、見たっていいよね?」と、ぺりぺりと剥がそうとしたら、「お医者さんに叱られるから、やめといた方がいい」と止められた。
 むー、理不尽だ。私の写真なのに!見たいよ、ちくしょう!!
 

3月4日(土) It's too expensive!

 ラムとかテキーラ(ジンとウオトカは冷凍庫)を、醤油やサラダオイルと一緒に並べているのがなんかイヤになって、収納するナニカを探しに家具やに行った。
 ちょうどいいワインラックとワゴンがあったので買うことにした。
 「2階も見たい」と、テーブルやソファが展示されている2階にあがった。
 私は、テーブルに着席するのがとても好きなのだが、掃除が面倒くさそうという理由で我が家はちゃぶ台に座布団で暮らしている。フローリングなのに(笑)
 だから、ダイニングセットを眺めるのがとても好きで、家具やに行くとかならず売り場に足を踏み入れる。
 いつもは、一般庶民が対象のカジュアルなコーナーだけで満足するのに、なぜか今日は、奥の「輸入家具」の方にふらふらと行ってしまった。
 そりゃもう豪華で贅沢で「桁がひとつ違うじゃないか」と後見人が呆れたようにつぶやいた。
 おおお!と私たちが思わずうなったのは、鮮やかなコバルトブルーのダイニングセットだった。つやつやと光っているが材質が何なのか、こういう高級品に縁のない私たちには見当もつかない。まさか、トルコ石?ってことなないべ。それはイタリア製だった。長方形で、とてもでかくて、椅子はなんと8脚もついていた。その椅子も豪華で(これしか表現方法がないのか?)、おそろいのコバルトブルーのフレームに金色とコバルトブルーで美しく刺繍された布張り仕様。
 ウチのリビングはけっこう広いので、そのセットは余裕で収まりそうだったが、仮にそれがウチに来たとしても、はじっことはじっこに向かい合って座って(ほら、よくお金持ちの食事で長ーいテーブルにぽつんと座ってるシーンあるでしょう?アレです)食べる朝めしのおかずは納豆である。
 「シャレですますにはあまりにも高いよ」それはたしかに。
 おそろいのサイドボードも展示してあったが、あまりにも豪華なんで冗談みたいだった。まず、コバルトブルーってのが、目がさめるのですね。なのに、幅1メートルぐらいの巨大な鏡がついてるんだもの、その奇抜な意匠に圧倒される。引き出しを開けたら、なんと燕脂のビロード張りだったよ。銀製品を仕舞うんだろうなあ。そういえば、銀製品を磨くのが得意なメイドを置くのが一種のステータスって聞いたことあるけど、そんな人が茨城県南部にいるんかい?と思いましたね。
 ためいきがたくさん出た、ひとときだった。

3月3日(金) クイーンズ・イングリッシュ

 体の具合が悪い。
 昼間は使い物にならなくて、ずっと寝ていた。
 深夜、「モンティ・パイソンと聖杯」をやっていたので少し見る。
 グレアム・チャップマンやエリック・アイドルの英語は、とても聞きやすい。簡単なセンテンスならば(笑) ローワン・アトキンソンも聞いてて気持ちいい。
 「わっかんねえよ〜」と思わず叫んだのは、トミー・リー・ジョーンズ。ジェラード警部はすっごくかっこいいんだけど。
 余裕があるときは、NHKラジオの「英会話入門」を聴いている。
 で、テキストを風呂場に持ち込み、音読している。
 しかし、この練習法には欠点がある。
 ダイアログがロールプレイングなもんだから、会話というよりは、セリフのような言い回ししかできなくなってしまったのだ。まるでミュージカル女優のようである。私に「スペインでは主に平野に雨が降る」と言わせたら、オードリー・ヘップバーンよりもうまく言えるよ(ウソだけど)
 

3月2日(木) アイドル

 「アイドル」といっても、芸能スターのことではない。
 和訳の「偶像」のとおりで、私の場合、心の中の十字架のことである。
 なにしろ、これ以上ないくらい美しく昇華してしまったので、あこがれて祈る対象としては無敵である。彼は。
 光を放つ十字架をうっとりと見上げ、私は歩いていく勇気をもらう。
 夜が明けて、朝とともにやってくる現実に負けてしまいそうなときもあるけれど、忘れてしまいそうな夢や希望を、思い出させてくれる。
 まだまだ修業が足りなくて、迷ってたちどまったりしてるけど、アイドルではなく、現実の世界の生身の人間を精一杯愛していこう。

3月1日(水) 見守ってくれるひと

 トップの画像をあの強烈なものに替えたとき、「どうしちゃったのですか?」と心配してメールをくださった方がいた。日記も読んでくださっているので、その内容と照らし合わせて心配してくださったらしい。
 その方は、私がピルを飲み始めたことについても、自分で知ってる限りの情報を書いてくださり、とても助かった。
 その後、「ただ愛してる」とてもよかったです。という感想のメールをくださり、またもや私はじいーんと嬉しくなった。
 別件でもらったメールのついでに、ウェブサイト全般について「よかったです」という言葉を頂いたことは何度もあるけど、「真理子草紙」についてわざわざメールで感想を頂いたのは、初めてだったのだ。
 随筆というのはあまり創造力を必要としないけれども、一応「表現物」のひとつとして、あれに関しては私はものすごく砕心している。
 小説(といえるか?)の方も、すごく悩んだが、勇気を出してアップした。
 全然反応がないまま、書きだしの1作目は思うところあって削除してしまったけど。
 今アップされている「ロマンス」は、3月中に完結して、3月末には削除しようと思っている。
 表紙のことも、つたない創作も、こうして見守ってくれている人から勇気をもらって、おてんばなことが私はできるのだと思う。

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