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手術翌日

せっかく長野から来た妹が泊まっているというのに、私は9時半から病院。
頭痛でかかっている隣町の大学病院です。
予約を変更してもらおうとすると、2週間以上先になってしまうので、泣く泣く予定通りに。

車を使いたかったので、夫を会社まで送る。

わが家の朝ご飯は6時で、妹には早過ぎるので寝ていてもらいました。

帰宅後、妹に朝ご飯を用意していると、妹が「できれば、今日もお母さんの病院へ行きたい」と言うので、それもそうだということになり、急きょ、私が病院から帰ってからうちの車で水戸まで行くことにしました。

大学病院は、診察に1時間、薬局に20分かかりました。
なんとその間、妹は、食器を洗って掃除機をかけてくおいてれました。ありがたや〜。

帰宅後、妹と犬の散歩に行き、コンビニでお昼ごはんを買い、高速を使って水戸まで行きました。

1時ちょっと過ぎに病院に到着。
病室をのぞくと、父はまだ来ていなくて、母は眠っていたので、談話室で買ってきたお昼を食べることにする。

妹と楽しくおしゃべりをしながら食べていると、「まいちゃん」と聞きなれた声が。
見ると、パジャマ姿の母がエレベーターホールに点滴スタンドをたずさえて看護師さんと並んで立っていました。

「レントゲン撮ってくるから」

と言って、母は看護師さんと一緒にエレベーターに乗って行きました。

あまりにも普通だったので、驚きました。

妹と「元気そうだったね」「よかったね」と喜ぶ。

しばらくして母が戻ってきて談話室で3人でおしゃべり。
母はこざっぱりとしていて、とても昨日手術をした人とは思えないほど元気だったので安心しました。

しこりに気づいたのは、着替えたときにちょっと胸が痒かったので掻いたら固いものに触れたということでした。
「バストが大きい人は気づきにくいらしいね。お母さんはぺっちゃんこだから」と言っていました。
退院後にゆっくり養生できるように、1週間くらい私が泊まり込んで家事をすると言ったら「大丈夫だから」と固辞する母。
だってだって、お父さんたら「お父さんは大丈夫だよ。なんとかできるから」と言うけど、心配なのはお母さんの体なんだよ!
料理がほとんどできない父、病み上がりの母に毎日ウィンナー炒めを食べさせる訳には行かないじゃないですか。
弟だって激務で疲れているし、父だってトシだし、掃除機は誰がかけるの?トイレ掃除は?
働き者の母は、無理して家事をしてしまうにちがいありません。
心配だよぉ〜。

やがて父が現れたので「お父さん」と声をかけて、4人でおしゃべり。
父は、昨日持ち帰った母の着替えを洗濯し、乾くまで待っていたのだそう。

実は昨日、手術前に母が「着替え持って来てくれた?」と父から受け取ったものを広げ「これじゃないわよ」と言ったのは、防寒用のひざまである「さるまた」だったのです。母は、わかりやすいように一ヶ所に置いて入院前に父に教えておいたそうなのですが、父はそのさるまたが母の所望している「ぱんつ」だとこれっぽっちも疑わずに持ってきたそうで、隣に置いてあった小さいぱんつを「ついでに」持ってきたそうなのです。
「これよ、これ」と母はぱんつを受け取り、カーテンを閉めて着替えたのでした。

なので、手術の間「お父さん、明日はちゃんと小さいぱんつを持って来てあげてね」と言って笑っていたのです。

そして、その父は母に茶托のありかを聞いています。
来客があるそうで「じゃ、いい(来客用の)お盆はどこにあるんだ?」と次々と聞いているので、傍らで見ていて不安になりました。

2時になると母は「みほこ(妹)は遠いんだから、そろそろ帰ったら?追い返す訳じゃないけど」と言いました。

私はもっと母のそばに居たかったのですが、当の本人がそう言うので3人そろっておいとましました。
私は妹を駅まで送り、実家に寄ってお茶の支度の様子を見ることにしました。
ちゃんといいお盆に来客用の茶器を用意していたので安心。

「じゃ、何かあったら遠慮しないで連絡してね」と言って、実家を後にしました。

土浦までの帰り道の眠かったこと!

怠け者の私には、一昨日からのスケジュールがハード過ぎたようです。
夫は1時間ほど残業するそうなので、家に着いて少し眠りました。

夕飯は、夫を迎えに行った帰り道、幸楽苑に寄ってラーメンを食べちゃいました。

明日は特に予定がないので、夫を送り出したら、少しのんびりしようと思います。

☆エピソード「病理検査」☆
手術で摘出したがん細胞は、筑波大学大学病院の先生が検査するそうです。
それについて父は、手術前の説明で写真を見せられたそうなのですが、

「刺身のようにスライスして検査するんだ」

お父さん・・・刺身って・・・。

☆エピソード「妹の嫁ぎ先」☆
妹の舅も、もしかしたら肺がんかもしれないということなのです。
レントゲンで肺に影が映っているそうなのですが、舅は「好きなことをやって、ぽっくり死にたい」と言って、頑として病院に行かないそうなのです。
がんでぽっくり死ぬかどうかは別にして、娘である妹の義姉は(ものすごくサバサバした性格、現役のCA)、

「せめて、余命はどれくらか聞いてきなさいよ。こっちの都合もあるんだから」

と言ったそうです。
妹の舅、東大法学部卒、○ALの元・役員。エリートも病気には勝てない。

☆エピソード「まいちゃん」☆
母は、私のことを「まいちゃん」と呼びます。
幼かった私が自分のことを「まりちゃん」と言えずに「まいちゃん」と言っていたのかな〜と推測しています。
弟も母にならって「まいちゃん」と呼びます。
妹は「お姉さん」、父は「まりこ」、夫も「まりこ」です。