Lisaちゃんは、人の好意をまったく躊躇せずに受けとめる。
ちゃっかりしているという意味ではないよ。
「えー、悪いよ」とか「いいの?」という、ワンクッションがないのだ。
香港の夜景よりも輝く笑顔で「ありがとう!」と言う。
なんて可愛くてかっこいいのだろう!
こないだのこと。
近々、一人暮らしをするかもしれないという話をしていたので、私は「じゃ、引っ越し祝いを贈るよ」と言った。
そのときも「嬉しい!ありがとう!」と、笑顔で答えてくれた。
で、帰りの地下鉄でLisaちゃんが降りるとき、私はもう一度言った。
「引っ越し祝い、欲しいもの考えておいてね」と。
彼女は「うん!ありがとう!」と、100万ドルの笑顔を見せて降りて行った。
私は、夜の銀座線に真夏の太陽が昇ったのかと思った。
Lisaちゃんは、まっすぐと揺るぎなく素直だ。
私は、そんなLisaちゃんを尊敬している。
ひとまわり以上も年下だけど。
去年の今頃だったね、私に声をかけてくれたのは。
あなたと友達になれて、本当によかった。
ありがとう、声をかけてくれて。