お花を見て、ふっ。と心がなごむか、何とも思わないかが、私の心の疲労度のバロメーターになっているような気がする。
玄関を開けると、母が丹精した鉢植えが所狭しと並んでいる。
チューリップ、ヒヤシンス、パンジー、と百花繚乱で、心が平和なときは
「きれい。神様はなんて美しく素晴らしい創造物をおつくりになったんだろう」
ぐらいに感動するのに、昨日、やさぐれて帰宅したときは、その花々を目に留めて
「咲いてるね」
としか思えなかった。
ベランダに、小さな鉢植えが置いてある。
百合咲きの「マリリン」というチューリップと、
咲いた姿がわからない「レディ・ジェーン」というミニチューリップ。
さっき、水をやろうとして、少し心に光が差した。
レディ・ジェーンに蕾。
ずいぶん奥手だなあ。
マリリンなんて、蕾らしきものがちらりと見えるだけ。
レディ・ジェーン、ネットで調べればどんな咲き方をするのか一発でわかるけど、リアル・レディ・ジェーンが花開くまでのお楽しみにしようと思う。