「玉葱こそスターです。」という文章を、「眺めのいい部屋」というエッセイ集に渡辺一枝さんが書いておられます。
要は新玉ねぎを使った1品なのですが、おいしいし、書かれている内容もおもしろい。
鍋にほんの少量(ひとたらしぐらいでいいくらい)油を引いて、新玉ねぎを上下ともこんがり焦げ目がつくくらい焼く。3〜4ミリひたるぐらいお水を足して、お醤油もほんの少々。ふたをして、20分ほど蒸してできあがり。玉ねぎは、上下を落として底に浅く十字の切れ込みを入れておく。
これがまた、すんごく甘くて瑞々しくておいしいのです。
それで、最後の結びが私は大好き。
けれどもこれが、新玉葱でないとこれほどおいしくない。だからこのときばかりは私も、若いのばかりをちやほやしたくなる気持ちがよぉく解るのです。
うふふ。