といっても、傷口から流れ出る真っ赤な血のことではありません。
先祖から脈々と受け継がれる、血統のことです。
私は、短大卒業後、銀行に就職しました。
役員OBの祖父のコネです。
新人歓迎会の席、偉い人たちが私のコップにビールを注ぎながら、決まってこうおっしゃいました。
「おじいさんは、お酒が強かった」
これって、褒め言葉なんでしょうか?
喜んでいいの? 私。
たしかに、私、お酒には強い方だと思います。
たくさん飲んでも顔に出ないし、話し方もしっかりしてるし。
それになにより、お酒大好きだし。
祖父の血を継いだ父もお酒が大好きです。
昔、タヒチに行ったとき、免税店でバランタインの30年を買って父に贈りました。
超高級なお酒だから、あとでロックアイスとミネラルウォーターを差し入れしよう。と考えていました。
しかし、次に実家に連絡したときにはもう遅し。
冷凍庫の四角い氷と水道水で水割りにし、全部飲んじゃってました(笑)
「すっごくおいしかったよ!」と父。
そりゃそうでしょうよ、トホホ。
ちなみに父は、大学で声楽を専攻し音楽教師になったのですが、私はどうやらその血は受け継がなかったようです。
音楽は大好きですが、秀でるものがないんですよね〜。
歌は普通だし、楽器の演奏(ピアノ・フルート・ギター)も中途半端だし。
お父さんみたいに、ピアノで月光を弾いてみたいよ!
母は美人でなんでもできちゃうスーパー主婦ですが、私は短気なところしか似ませんでした。
うーん、マイナス要素がいっぱいだナー、私。