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かみね動物園で、ライオンの赤ちゃんと触れ合えるというニュースを観た私は、友達を誘い、今日行ってきました。

部屋はしっちゃかめっちゃかだし、体調は訳わかんないし、そんなときになぜ?

と、お思いでしょうが、それには理由があるのです。

まず、赤ちゃんがいるということが稀。

その赤ちゃんを抱っこできるということが非常に稀。

しかも、入園料500円が今月10日まで無料。

という条件と、さらに、こどもらが春休みというタイミングが重なり、すんごい人出。
触れ合いの時間は11時と14時なので、14時をねらって13時半に並べばいいかな、ぐらいに考えていたのですが、大甘でした。

かみね公園が近づくにつれて、車の進み具合は遅々とし、とうとう14時になってしまいました。
かみね公園に電話したら、整理券はとっくになくなってしまったとのこと。
そして私は、動物園入り口という坂の下で膀胱の限界を感じ、友達に「降りてトイレに行ってくる。そして、他人が抱っこしているライオンの赤ちゃんを撮ってくる」と言って車を降りました。

坂をのぼり(駐車場待ちの車の列がハンパじゃなかった)、エントランスすぐのトイレに入り、カバさん広場で行われているという触れ合いタイムを目指しました。

私と同様、整理券を持っていない人も、ニコニコして写真を撮ったりビデオを回したりしています。

そして、スタッフの方が「はい、次の人」と呼ばれて出てきたのは、お一人様の女子でした。
私は勇気を振り絞って「あの、一緒に入らせて頂けませんか?」と頼んでみました。
彼女は困った顔をしたので「あっ、いいですいいです。すみません、ほんとに」と、波が引くように後ずさりしました。
しかし、いざ、彼女の順番になり、ひっくり返したビール箱に座らされ、ひざ掛けをかけられた彼女は私に向かって手招きをしたのです。

「えっ、いいんですか!」

弱々しく微笑む彼女の隣にどっかりと座り、お日さまの匂いがするライオンの赤ちゃんをふたりで抱っこしました。
可愛い、可愛い、と言いながら。

ライオンの赤ちゃん、めっちゃ可愛ええ!!

彼女はコンデジで撮っていたので(動物園のスタッフがシャッターを押してくれる)、「アドレスを教えて頂ければ、添付で送ります」と声をかけたのですが、彼女は手を振り、雑踏の中に消えて行きました。

さっそく液晶パネルで確認し、私は、激しく彼女の邪魔をしたことを悟りました。

ライオンの赤ちゃんを抱っこする、可憐な彼女。の隣にでぶで不細工な中年女。

彼女のメモリーにシミをつけてしまいました。

でも、私はすごく嬉しかった。
1度は断ったものの、彼女は整理券を持っているラッキーのおすそ分けをしてくれたからです。
彼女は、幸せの貯金をしました。
いつか、誰かが彼女にラッキーのおすそ分けをするでしょう。

ありがとう、お一人様の彼女。

やがて友達もやっと駐車場入りを果たし、幸い、触れ合いタイムが終わっていなかったので、間近でライオンの赤ちゃんを観て嬉しそうでした。

お昼も食べていないし、かみね公園は以前じっくりと観たことがあるので、ヤギにえさをやって、帰ることにしました。

うすうす感づいていらっしゃる方もいると思いますが、友達というのは、元夫です。

今日は、遠くまで運転してくれてありがとう。ライオンの赤ちゃん、ひとりで抱っこしちゃってごめんね。