今日は、両親が栃木県の湯西川温泉に日帰り旅行に行ってきました。
私はそれを聞いたとき「エッ!?あの辺鄙で山深いところに日帰りで!?」とびっくりしたのですが、まあ、内容はかまくらを見物してお昼を頂き、温泉に入るだけなので、日帰りでもそんな強行軍ではなさそうでした。あちこち寄らなければね。
湯西川温泉は、今から20年以上前、勤務先の人たちとスキー旅行に行ったことがあります。
私は既に異動していたのですが、その前に籍があった本店営業部の融資課が有志でプライベートで行くという主旨で誘ってくれたのです。
有志と言っても結局全員で、しかも全員家族連れでした(もちろん、独身者を除く)。
いかに人間関係が良かったか、おわかりかと思います。
運転手さんつきの小型バスを借り切って、すごい崖の山道を進んだことが印象に残っています。
もうひとつ印象に残っているのは、離れで頂いたお夕飯です。
囲炉裏にかけられた寄せ鍋だったのですが、仲居さんが取り分けてくれたとんすいに入っていた湯葉がおいしくて、私はあごが落ちるかと思いました。
私にとっての、湯葉初体験でした。
もっと食べたい。
そう思った私は、大鍋を必死でかき回して探しましたが(な、なんて食い意地が張っているのでしょう)、どうやらひとりひとつずつだったようで、誰かがふたつ食べてしまわないように仲居さんがあらかじめ取り分けたのでした。
2日目、みなでゲレンデを滑降しているとき、課長が
「あー、もうすぐ終わりか。遊びが終わっちゃうって、さみしいなあ」
と、つぶやいたのですが、この人は人生を楽しんでいるんだなあ、と尊敬の念を抱きました。
当然、仕事もすごくできる人でした。
こうして思い返すと、なんてすばらしい旅行だったんだろう、と思いました。
パーフェクトですね。
湯葉がひとりひとつずつだったことを除けば(あんた…)。